UT&UT トロント大学交換留学

東大生から見たトロント大学

夏学期の授業~1個目~

PHY483 General Relativity 1 一般相対性理論

こんにちは! 今回から授業を紹介していきます! 授業で扱った教科書とその内容を簡単にまとめていきます。是非参考にしてみてください。

A.使用教科書

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 M.P.Hobsonら著のGeneral Relativityです。

B. 授業内容

上記の教科書を補助的に使いながらPDFの講義ノートをプロジェクターに投影して説明していました。

基本的な特殊相対性理論に始まり、一般相対性理論に必要な幾何学を学びました。Christoflel SymbolやRiemann Tensor、Geodesic equationとかですね。

授業の終盤では一般相対性理論への適用になります。主にブラックホールについて学びました。Einstein's Equation、Kerr Black hole, Birkhoff's Theorem, Schwarzschild solutionなどを勉強しました。最後の課題でPenroseが宇宙検閲官仮説を提唱した時の論文を読んで授業を終えました。

C. 感想

東大では受けたことのなかった授業内容だったのでとても面白かったです。分からないことも多かったですが、Office hourという教授がなんでも質問に答えてくれる制度を使って頑張りました。(週に2時間くらいそのタイミングで研究室に行くと必ず教授がいて質問に答えてくれるシステムです。課題についても質問できるのでかなり便利でした!日本でも是非欲しいです笑)

トロント大学の授業システムとそのレベル

1.初めに


はじめまして!!東京大学理学部物理学科3年のSKです。現在トロント大学に一年の交換留学で来ています。このブログではトロント大学の授業の具体的な内容や雰囲気そして東京大学との比較をお伝えしていきたいと思います。PhD やGraduate Courseの情報も出来れば乗せていきたいと思うので、留学を考えている人は是非読んでみてください!

2.授業システム

学部の授業は1年生なら100番台、2年生なら200番台と番号付けされています。 僕が夏学期に取っていた授業は4年生の授業なので400番台でした。

大学院は2年制です。General Courseと専攻次第のSpecialized Courseをが主にあります。他にも色々あるみたいですが、院生ではないのであんまり詳しくないです笑。今冬学期で院の授業を取っているのでそのうち授業内容を更新したいと思います。

取ることのできる授業は学期あたり3~6コースです。少なく思えますが、課題が非常に重いので5コース以上取ると遊ぶ暇がほぼ無くなります。

3.授業レベル

 世界大学ランキングでは東大よりランクの高いトロント大学ですが、授業の内容としては1年程度東京大学の方が進んでいるように感じます。東京大学は物理部門に強いので、僕の基準はあまり参考にならないかもしれませんが、巷で言われるように北米の大学に比べて日本の大学が劣っていることはないと感じました。むしろ北米トップレベルの大学と同等の授業を日本語で受けることができる点にこの留学を通して感動しました。ランキングに関しては、国際性の分野が強く影響していると思います。トロント大学は留学生が多く、特に中国やインドからの留学生が理系分野では多いです。

4.生徒の雰囲気

日本の学生に比べて勤勉な印象を持ちます。遊ぶときは遊び学ぶときは学ぶを体現している生徒が多いです。日本で良く見る授業中寝ている学生もあまり見ません😅

学費が高く学費を回収しなければならないという意識が強いのと、そもそも課題が多く遊ぶ暇がないこと、GPAが就職に直結するので良い成績を取る必要があることとかが勤勉性の理由かなって思います。サークル、友達との交遊、バイト、勉学を全て両立するのはかなり難しいなって印象でした。

僕は高校時代もカナダに留学した経験があるのですが、その時の理科系の授業は日本の高等教育に比べて圧倒的に遅れていたので、大学での膨大な課題量で日本の大学教育のレベルまで追いつかせているのだと思います。正直すごいです笑

 

 

次の記事で一つ一つ夏学期に受けた授業を紹介していきます!!! ちょっと堅い文章ですが読んでくれてありがとうございましたm(_ _)m